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# 妄想注意
2009/08/04 02:07


「あの、」
テーブルにオムライスを置いた私に、お客の一人が声をかけた。
「声優さんですよね?」
その嬉しそうな高い声に少し気が引けたが
「いえ…」
といつものように答えて空のグラスに氷水を注いだ。
彼はすみません、と曖昧に会釈をした。

これで何度目になるだろうか。
このバイトをはじめてからというもの、同じ様な会話をよく行うようになった。
店の位置もあるかもしれなかった。
この店を出ればすぐにピンクやパステルでかかれた女の子の絵が溢れる街に出る。
そういった街に来る人だからそう思うのかもしれない。
偏見だが、私には彼らは盲目に見える。
しかし、こう何度も聞かれると、こちらも気になってくるものだ。

そして偶然さっきの客の会計にまわった。
私は少し躊躇ったが、この際と勇気を出して尋ねた。
「…よく言われるんですが、誰に似ているんですか?」
彼はにやりとして、その名前を教えてくれた。
休憩時間に調べてみると、
彼女は美少女の役をいくつか演じた人で
最近になって注目されているらしかった。



ある日、バイトに行く途中のスクランブルで
ある人とすれ違った。
一瞬鏡のように逆に違和感を感じなかった。そのくらい、似ていた。
マスクをしていたがすぐに分かった。
その日、私もマスクをしていたからだ。
彼女だ。
私は方向転換し、彼女を追った。


少し人通りがましなところまで来ると、私は彼女の名前を呼んだ。
彼女は少しだけ振り向いてまた歩こうとした。
「あの!」
私はマスクを外して、もう一度彼女を呼んだ。
また彼女は振り向いたが、
今度は目を見開いて立ち止まった。
「…何ですか?」
役をやっているときとは違って落ち着いた声だった。
なんですか、と聞かれると、私は途端に困った。
「ええと…前から、よく、似てるって言われてて、調べてみたら…だから、会ってみたくて…つまり…」
よく考えたら、わざわざ彼女を呼び止めるほどの事は何もなかった。
そもそも話すことなどなかったかのだ。ただ顔を見てみたかっただけで。
そして私は混乱の末、思わず口走った。


「嫌なこととかあれば、替わりに引き受けたり…しますよ」




というゆ(ry
もはや夢じゃない。
面白くね!?と思ったが整理するうちに実は「王様と少年」のパクリと判明。
しかも私はディ●ニー版しかみたことない。wwww
この後の展開も見ときゃよかった。
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